きみに読む物語 1/19
きみに読む物語 1/19
昨年末、知人の女性が褒めていたのでamazon primeで鑑賞。
鑑賞後、んーなんか、もやもやする感じはなんだろー
自分が捻くれてるから純愛を理解できないのかなぁ、女性はこうゆうの好きなんだろうなぁ、
なんて思っていたのですが
鑑賞中、老男性の昔の写真を見て、「え?」ってなるところがありました。
鑑賞後に色々な人の考察を読むと、、
やはり!
老男性はノアではなくロン説が流れていたようですね。
・写真は老人役ジェームズガーナーの昔の写真を使ったから髪の色が違うのは仕方がない、
・純愛をテーマにしたこの映画に野暮なことを言うな!
というのが一般的な結論のようです。、
確かにその見方が普通ですし、一度の鑑賞で写真のことに気づく人は半々くらいな気がします。
ただ僕はロン説を推したくなりました。(捻くれ者ですいません。)
そのほうが映画として面白いと感じたからです。(野暮ですいません。)
まず、発端となった写真についてですが製作者側がそのような議論を生むようにリードしていると感じました。普通は指摘されるしされたら写真を差し替えるでしょう。
また、老女性はアリーに似ている感じがしますが、老男性はどちらにも似ていないところもこの議論を生む要素として意図的に配役していると感じました。
そもそも老人をデュークという名前にした理由も不明ですしね、、
〇冒頭のシーンについて
様々な方の考察を読みましたが、この部分はあまり語られていないのが不思議でした。
僕は冒頭のシーンが映画的に「老男性ロン説」を有力にする決定的な描き方だと思います。
この映画は冒頭に小川をカヌーがゆっくりと進んでいく美しいシーンが描かれます。
漕いでいるのは一人です。
僕はこれが老後のノアだと思います。
ノアはずっとあの家にいたのです。
勝手な考察ですが、
アリーはロンを現実では選びました。
その後、物語を書いて物語の結末ではノアを選ぶのです。
心の中ではノアを愛していた。あの時、自分の心に従った選択をできなかったから物語の結末を改変したのです。
母と同じ選択をし、その後ロンのこともしっかりと愛し、家族をつくり、最後は二人同時に天に昇る奇跡を成し遂げました。
ただアリーの心には常にノアがいたのです。
通常、男性はそこに嫉妬をするものですが、ロンはそのような女性の裏の部分をも愛し続け、ノアへの愛を心に秘めた妻を愛し続ける「ロン」
最愛の人との思い出の家で一人で暮らし、一人の女性を愛し続けた「ノア」
この二人の男性の究極の愛!的なものがこの映画のテーマではないかと僕は思いました。
〇入院施設について、
この施設のロケーションはノアの家に似ていますが、建物や細部は全く違う場所です。
ここは初見で気になった人も多いはず。
僕はロンがこの施設をアリーの為に選んだのではと推察しました。
たとえそれがノアを最後に選ぶ物語であろうとも、妻から渡されたあの物語を読むのにこのロケーションが最適だと、それが妻の為になるのなら。
私の考えではノアの家はまだノアが一人で住んでますしね、、
〇物語の最後について、
老男性が物語のクライマックスで語ることをやめます。
物語の最後の部分をアリーが自分の力で思い起こさせる為にしている。ともとれますが、
これは、最後にノアを選ぶ物語の結末をロンが辛くて読めなかったのではないでしょうか。
その後アリーは一時的に記憶を取り戻しますが、すぐ混乱し、取り乱します。アルツハイマーの患者によく見られる症状を映し、この10分の奇跡の為にこの男性は毎日物語を読んでいるなんて、、という感動と寂しさを感じるシーンですが、
一時的に記憶を呼び起こすのは、現実の人生の記憶ではなく書いた物語の結末を思い出しただけとも考えられるのかなと。
曖昧になっている記憶がロンを選ぶ現実とノアを選ぶ物語とで混同しているのではという考えです。
自分が書いた物語の結末を思い出す!
↓
あーあなたがノアなのね
↓
抱き合う
↓
あれ?こいつノアじゃなくね?
↓
記憶混乱
↓
取り乱して失神
とも考えられます。(これは無理があるか、、)
以上、支離滅裂な理論と考察。
ならびに文才の無さが遺憾なく発揮されている支離滅裂な文章となりました。
しかしながら、製作者側がこうゆう議論を呼ぶよう製作したのは間違いないと思います。
最初の鑑賞後に感じたモヤモヤした感じの正体はこうゆうミスリードを生む為の撮影や演出で生じた歪みのようなものなのかもと思いました。
正直あんまり好みじゃない映画でしたが、色々と考える機会が多く印象的な映画にはなりました。
普通に好きな方ごめんなさい。。
ハン・ソロ 1/14
ハン・ソロ 1/14
スターウォーズは大好きなのですが、新作が出るたびに全部見返さなきゃいけない気がして、、
スピンオフの今作は評判があまりよくないみたいで、映画館に足が向かず未鑑賞でした。
年始に時間があったので、ネット配信で鑑賞。
僕はそこそこ楽しめました。
ただ世間の評価も納得というか、いわゆるファンムービーでお約束は詰め込んだよ!って感じでしたね。
ミレニアムファルコンきたー!
チューイきたー!
ランドきたー!
お守り来たー!
うおー!モールきたー!(クローンウォーズ未鑑賞です、、)ってな感じで
よっ!待ってましたぁ!みたいな映画でした。
ハン・ソロはもちろんシリーズの人気キャラクターであるチューイやランドを魅力的に描けている反面、新キャラクターがどうゆうキャラクターなのかわからないまま、魅力が伝わらずに死んでしまうかんじで残念でした。
その中で光っていたのは、キーラ(エミリア・クラーク)!デナーリスターガリエンですね!
かわいいし今後どうゆうかたちで絡んでくるのか楽しみですね。
今作はエピソード3と4の間(ローグワンの10年後)になるのですが、4以降ダースモール及びキーラが登場しないことを考えると次回のスピンオフでの物語が楽しみですね。
ただ、ファンの為に詰め込まないといけない要素(制約)を新たに加えすぎると今作のように新しい部分が物語から置いていかれる可能性もあるので十分に注意して欲しいですね。
ローグワンは主役が新キャラクターであった為、そういった制約が少なく初見の方も楽しめたような気がします。
次回はオビワン?だと同じ轍を踏みそうな気もしますが、、どうでしょうか
ファンムービーでも僕は大歓迎ですけど、ビッグタイトルはやはり初見の人も楽しめるものにして欲しいです。
それにしても最近はこうゆう映画多いですよね、特にアメコミ系、身体は一つしかないので全部は見きれないですよー、、、
Before Sunrise 恋人までの距離 1/26
Before Sunrise 1/26
前職の上司(男)がビフォアシリーズについてを熱く語っていたのを思い出し、amazone primeで無料であったので鑑賞しました。
めちゃめちゃ良かったです。
どうせよくある話だろー、という感じで観始めたのですが(実際よくある話なのですが)いやはや良い!なめてました、、
とにかく2人の会話が良い!!
列車での出会いからほぼずっと喋ってるんです。
特に路面電車の後部座席のシーンやピンボールのシーンなど長回しのワンカット撮影(おそらくアドリブ)も見事でしたね。
1夜で運命的な出会いをはたし恋に落ちるみたいな話はよくあると思いますが、
重要なプロセスが抜けていたり、そんなわけないやろーみたいな感じになることもしばしばだと思います。
この作品はとにかく永遠と素直に会話を続けていくことで、
本来何度かデートを繰り返しできていく関係性を1日で築いていくことができていると感じられるから冷めた感じにならないのでしょう。
仲が良くなっていくことがわかるからこそ観ていて幸せな気持ちになりました。
もう二度と会わないのだと泣きながら帰るよりも、誓いを破り次の約束をしてそれぞれ笑顔で眠りにつくラストシーンも等身大でいいなと感じました。
自分の考えを正直に伝えること、相手の話を聞くこと、会話って本当に大事だなと思いました。
短い時間しか共有していないけど心の中で時々思い出す異性って誰にでもいるのかなと思いました。
いつかウィーンも行ってみたい!
あ、最後に遊んだウィーンのスポットを写す演出も好みでした!
前職の上司、馬鹿にしていてすいませんでした。
近いうちにBefore sunset 、Before midnightも鑑賞します!
蜘蛛の巣を払う女 1/27
蜘蛛の巣を払う女 1/27
前から気になっていた作品ですが、前評判を聞かないのと上映数が少なく観られておりませんでした。
昼からワインを飲んだ後ですが、帰りに時間があったので日比谷で鑑賞してきました。
日比谷ミッドタウンかっこいい!
・ドラゴンタトゥーの女、デイヴィット・フィンチャー版→大好き
・スウェーデン版3作→未鑑賞
・ミレニアム→未読
私にはだめでした。
期待しすぎたのかもしれません、、
リスベットがマッチョすぎます
フィンチャー版の繊細で危ういリスベットが好きでした。
そもそも続き物として見ることが間違っていたのかもしれませんが、
原作はミレニアムシリーズでは4作目?にあたるそうですが、、作品の作り方自体は、
エレベーターのシーンやミカエルの浮気相手のシーンを見る限りフィンチャー版の後に見てくださいという感じを受けました。
フィンチャーが製作総指揮とかいうよく分からない立場で入っていますが、オープニングだけなんじゃないかとさえ思いました。
サスペンスではなくアクション映画、かつ続き物ではなく独立した作品としてみれば楽しめたのかもしれませんが、、
それもどうでしょうか、、
・世界中の核兵器を操作?できるソフトを姉が欲する理由が分からない
・最後のチームものアクションも結局、黒人とメガネばかり活躍してるし、ミカエルが空気
・メガネが協力する理由がわからないし
・姉はなぜか撃たれない等
アクション映画としても細かいデティールの理由付けや設定に手を抜いて最後の崖での対峙のシーンにいっても高揚することはなかったかもと思いました。
スウェーデンならではの氷上のバイク逃走シーン、崖(離れたところ)で向き合うシーンの象徴的な使い方
全体的な映像は綺麗で良かっただけに構成、脚本、期待を裏切られ途中から斜めな目線で鑑賞してしまう自分、が残念でした。
先入観や期待のしすぎは良くないですね、
私はミカエルとリスベットの独特の関係性の続きを見たかっただけなのかも
機会があったらスウェーデン版3作を見てみようと思います